Ubisoft、TGS2024のオンライン出展を中止
ユービーアイソフト(Ubisoft)は、9月26日15時から実施予定の“東京ゲームショウ2024”向けオンライン出展(ライブ配信)の中止を決定しました。
このところUbiは今秋発売予定の「アサシン クリード シャドウズ」絡みの炎上騒動で日本ではあまり受けが良くないというのもあります。しかし他タイトルのプロモーションも兼ねているであろうTGSでのライブを中止するほどのことでもないと思うのですが……まあ“諸般の事情”がそれにあたるのかもわからないですけれどね。
さりとて自分たちの開発したゲームに自信があるんだったら、別にもっと堂々としときゃいいんじゃない? とは思うんですけれど。
歴史認識とか何とかはどうでも良いので、面白いゲームを作っておくれよ
僕自身としては「アサシン クリード シャドウズ」についての、タイトル通りの暗い話題――日本が舞台なのに実在性のあやふやな黒人を主人公に置くことやそのキャラクターの歴史認識の浅さ、それらも含めた日本文化への理解度の低さ、さらに著作物の無断流用に至るまで――は、すでにこのタイトルのみでああだこうだと語れる部分を飛び越えて行ってしまったように感じるので、その点については今更突っ込みません。まあ端から大して興味もありませんが……。
ただそれは別として、このところのUbi発のタイトルは正直不振続きといって差し支えない状態です。
“ポストCall of Duty”として期待を寄せられていた「XDefiant(エックスディファイアント)」は当てが外れ、「スカル アンド ボーンズ」「スター・ウォーズ 無法者たち」は不評というわけではないが好評もそこまで聞かず。
おまけに「シャドウズ」については発売前から既に失敗してしまったかのような空気すら流れる始末(とはいえ、実際予約本数で苦戦しているという話も漏れ聞こえてきているのですが)。
もう不安しかないわけですが、結局のところゲームの手触りとして面白いかどうかが全てでありますので、それが判るまでは「シャドウズ」そのものの評価は保留せざるを得ません。11月を座して待つ他はなさそうです。
もっと“暗殺”がしたいのよ僕は
それにしても昨今の「アサクリ」は、原点回帰を意識した「ミラージュ」は除くとしても、このところはステルス暗殺というより半ばソウルライクに近いARPGの様な戦闘システムを採用しがちで、個人的にはその点が不満ではありました。
僕としては1作目や“エツィオ・サーガ”のような、もっとアサシネーションを重視したメインストリームタイトルをまた遊んでみたいと思っていますが……。
あとこれは好みの話だとは思うのですが、「オリジンズ」以降は主人公が戦士だったりヴァイキングだったり侍だったりと、あんまりアサシンらしくない造形のキャラクターばかりになってしまったのも残念に思います。なんかみんな正面から殴り合った方が強そうだもの。
「オリジンズ」は当時こそ僕も新鮮に楽しめましたし結構好評も得ていたと思うのですが、今になって顧みると、このあたりからシリーズの根幹となる部分のタガが外れてしまった感がありました。
併せて、ピラミッドの再現とかをちょっと頑張ってしまったせいで「『アサクリ』は歴史的なディテールにも拘っている」みたいな評価が付いてしまい、何を勘違いしたのかUbi側もそれを売りにしてしまった挙句、回りまわって「シャドウズ」の不評に跳ね返ってしまっているようにも感じます。自分で自分の首を絞めてどうするのよ。
正直言って、このところのUbiってイノベーションを欠いている感じもありますよね。「Rainbow Six Siege」や「For Honor」「Division」シリーズのような長期運営タイトルを何とか回すので精一杯という印象で……。ここらで褌を絞めて頑張ってもらいたいものですが、今後はどうなるでしょうか。