噂は本当だった。「PS5 Pro」、ついに登場
9月11日の0時より、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントがYouTube上で実施したライブ配信“PS5 Technical Presentation hosted by Mark Cerny”にて、かねてより噂が絶えなかったPlayStation 5の新型モデル「PlayStation 5 Pro」の存在がついに明らかにされました。
発売日もすでに確定しており、2024年11月7日のリリースを予定。予約は9月26日より開始されます。
現行モデルのデジタル・エディション同様ディスクレスとなり(ドライブの後付けも可能)、2TBのSSDを搭載。PS5向けに用意されている大半の周辺機器・アクセサリとの互換性を確保。
Proモデルの特色として、現行モデルよりも高速な演算ユニットとGPUが搭載され、グラフィックスのレイトレーシングの強化やレンダリング速度の向上が図られたほか、機械学習をベースとした技術を利用してより鮮明な画像を表示可能とするAI駆動型アップスケーリング技術「PlayStation Spectral Super Resolution(PSSR)」が導入されているとのこと。
気になる価格ですが、日本では119,980円(税込)で販売される予定です。
は? 12万円マジか?
まあ正直、仮にアップグレード版のPS5が登場するとすればその価格は高額になるであろうことはある程度予想はついていましたが(最近も価格改定で本体とアクセサリ各種の値上げが実施されたばかり)、ついに10万円の大台を突破することになるとはさすがに思い寄りませんでした。
約12万ですよ12万。コンシューマー向けゲーム機が、上位機種の扱いとはいえ今やちょっとしたPC並みのお値段です。数年前の自分に説明しても信じてもらえない自信ありますね。
もう本当に円安が憎い。最近は円が上振れ傾向なので一時期より多少マシになってはいますけれど、とはいえ為替の変動分を即座に価格に反映するというのも難しいでしょうから、仕様のないことではあるのですが……。
流石にゲーミングPCも選択の余地に入る?
そういえば先日、ディスクドライブ付きの通常モデルが8万円に届くかという値段になったことで「だったらゲーミングPC買った方が良いのでは?」というのが地味にWeb上で論争を呼んでいましたが、正直僕は鼻で笑ってました。
確かに高いことは高いけれど、結局PS5相当の性能に均すとなれば、PCでは10万円越えはどうあがいても避けられません。ゲームをプレイするという用途だけで見れば、コストパフォーマンスの面でPC側の分が悪いというのがひとつ。
それからより大きな問題として、PS5のエクスクルーシブタイトルでプレイしたいものが出てきても、PCしか持ってない場合はその時点では臍を嚙むしかありません。
個人的には、価格よりもこちらの要因でPS5を所有するインセンティブが大きい、と考えているのですが、とにかくそんな風に思っていたのもあり、遠巻きに「ナンセンスな話を……」と高みの見物を決め込んでいました(現行CSハード全コンプ者の余裕)。
しかし約12万円というプライシングをいざ目の前にすると、ちょっと考えを改めた方が良いかしら? と心が揺らぎます。
まあ、Proモデルはあくまでも上位機種であって、相対的に見ても現行モデルが劣っているわけでは決してないですから、無理にPS5 Proを買う必要はないわけです。
ですが、このところの販売戦略を見ていると流石に「日本でPlayStation売る気あるんですかSIEさん?(というか海外でも699ドル/ユーロ/ポンドで売れますか?)」とひとこと言いたくもなってしまいます。
それにしても、販売初期の喧騒を何とか潜り抜けられた人が、結果的に一番安く本体を買えている、というのが本当に皮肉だと思います。世知辛いのは今に始まったことではありませんが……。